イーブイフレンドリーマッチ メイン&サブ構築晒しと振り返り 【ブイズローテ】
イーブイフレンドリーマッチ(別名フレンドファイア大会)お疲れ様でした
私の最終結果はメインロムが24勝6敗の1733 サブロムが27勝3敗の1802 という成績で終了しました(レート計算に間違いがなければ)
全勝を狙っていただけにこんなに負けてしまったのはかなり悔しいですね・・・
さて 大会も終わったことなので構築を晒してみようと思いますが
その前に今大会のキーポイントを少し話してみようと思います
まずは基本的な 今回"強いポケモン"と"強い構築"についての話ですが
今回のブイズを私がランク付けするとこんな感じになります
Sランク=ブースター・ニンフィア
Aランク=エーフィ・リーフィア
Bランク=シャワーズ・サンダース
Cランク=グレイシア
Dランク=ブラッキー
Eランク=イーブイ
この順位付けについては否定的な意見もあるとは思いますが
ガチブイズ勢として1匹1匹解説していきたいと思います
【Sランク解説・ブースター】
根性空元気の一貫性とブイズ唯一のフェアリー半減ポケモンとして文句無しに強いポケモン
そこそこ高い特殊耐久によって行動の保証もされやすく
物理耐久は低いものの 今大会のトップメタとも言える物理アタッカーの一致物理技を並べて見ると
ブースターのフレアドライブ・リーフィアのリーフブレード・ニンフィアのスキン物理技
と一致物理技の全てを半減以下(もらいびなら炎無効)にすることができる
もちろん耐久無振りでは空元気や珠恩返し・鉢巻捨て身などブイズ内で一貫性のあるノーマル技によって
簡単に倒されてしまうが 逆を言えば耐久無振りでもここだけ注意すれば行動が保証される
以上の理由からアタッカーとして腐りにくい事がよくわかるが
実は今大会の上位陣に多く見られたのは アタッカーとは真逆のHB特化ブースターだ
普段のルールでは殆ど考えられないようなブースターだが
前記の通り ブースターは"トップメタの物理アタッカーの一致技を全て半減できる"ため
『HB特化して鈍いを積むブースター』 が最も安定する物理受けとも言える存在になった
HBブースターの基本的な技構成は 『恩返し・鈍い・願い事・守る』という炎技切り
当然鈍いを積んでからの恩返しもA130族に相応しく 相手に十分な負担を与える事ができる
【Sランク解説・ニンフィア】
こちらも文句無しに強力なポケモン
カロス産限定というレギュレーションのためハイパーボイスが使えないが
フェアリー技がブースター以外に半減されないため 弱い理由にはならない
また 通常ルールでは殆ど見ないがスキン物理型も非常に強力で
実は A特化スキン補正恩返し=C特化ムーンフォース とほぼ同等の指数を出す事ができ
ブースターに対しても物理攻撃なら打点になりうるため
『鈍い恩返し型』や『鉢巻捨て身型』 トリル構築の『鈍いとっておき型』などが主流になった
物理が主流になったとはいえ 当然特殊型も少なくはなく
シンプルな『瞑想型』や『HB願い事型』も存在し HB鈍いブラッキー・とけるシャワーズ等に
通常通りの有利打点を取る事ができるのも重要だ
何をさせても腐る事が殆どなく 尚且つ物理型と特殊型の判別が難しい厄介なポケモン
【Aランク解説・エーフィ】
特性:マジックミラーにより ローテーションで強力な『あくび』や
耐久殺しの『どくどく』等を安易に打たせない重要な役割を持ち
『リフレクター』によって相手の物理アタッカーの決定力を削ぐ事もできたり
トリックルーム構築における始動役であったりと
構築の段階でまず必須とも言えるポケモン
そのためサポートに回る色がとても強いが C130を侮ってはいけない
今大会では『イカサマ』の封印や『ニンフィア』の追加等により
ブラッキーの使い勝手が大幅に低下しPTに入れない人も多くなった
そのため対ブイズにおけるエスパー技の一貫性が上昇し アタッカー型のエーフィも非常に厄介で
『眼鏡を持ったショックサイキネ両立型』や『みがわり瞑想型』等も猛威を振るった
S調整は『最速リーフィア抜き』が最も多かったが
1700前後のトリル構築では第5世代で私が使っていた『穏やかHB型』と見られるエーフィも多く存在した
(前回イーブイカップ上位の構築を参考にした人が多い?)
トップメタとは言えないが殆どの構築において必須なのでAランクとした
【Aランク解説・リーフィア】
一貫性を作って殴るのが基本戦術であるローテーションバトルにおいて
今大会の積みアタッカーに必要な要素を全て持っているポケモン
決定力を上げる『つるぎのまい』素早さを味方のサポートで上げる事ができる『ようりょくそ』
そしてシグナルビームが使用不可能なことから"リーフィアに上を取って一撃する事は難しい"
という点が非常に優秀で リーフィアを上から殴れて一撃で倒せるポケモンは
『眼鏡エーフィ』『スカーフブースター』『スカーフグレイシア』しか存在しない
また 耐久無振りでも"ブースターの根性空元気を耐える"物理耐久を持ち
"フレアドライブを撃つ"という選択肢を発生させる事もできる
主な型は『鉢巻型』『珠剣舞型』『身代わり持ち珠剣舞型』が挙げられるが
サンのみを採用した身代わりリーフィアによる『必中急所型』も存在し
相手のリフレクターやのろい とけるを無視してリーフブレードを撃つ事ができる
今大会は身代わりが残った状態でリーフィアに剣舞を許したらほぼ負け確と言ってもいい
【Bランク解説・シャワーズ】
ブイズローテで真っ先に思い浮かぶであろう願い事ポケモンであると同時に
トップメタであるブースターに唯一抜群を取れる存在
そのため需要はかなり高そうだが リーフィアに簡単に身代わりや剣舞の起点を作られてしまったり
速攻アタッカー枠として採用する人が多いサンダースからも一致抜群を取られてしまったりと
弱点もかなり多く 使いこなすには難しい環境となっていた
そのため シャワーズの仕事を前提とした使い方ではなく
後ろに置いて相手のブースターの行動に制限をかけるような使い方が多く見られた
最も一般的な『願い事型』の他にも 鈍いニンフィア・鈍いブースター
それらを採用したトリックルーム構築等に安定する『とける採用型』が存在したり
逆にトリックルーム構築における眼鏡アタッカーとしての採用も有効であるなど
ただの願い事サポートだろうと見ていると痛い目を見る型も多く かなり厄介なポケモンだ
またC無振りならば攻撃技は熱湯一択だろうと思われがちだが"実は波乗りにも利点がある"
〜なみのりの利点〜
・対無振りブースターに対して熱湯を打った時 +毒ダメージを2回分かなりの乱数で耐えられてしまうが
なみのりならば+毒ダメージ2回で確実に倒す事ができる 守るによる毒殺等で重要な要素
・熱湯だと無振りリーフィアの身代わりさえ中乱数でしか壊す事ができないが
なみのりならばH172振り(実数値101)のみがわりまで確定で破壊することができるため起点になりにくい
・HS瞑想みがわりエーフィに対して瞑想1積みされている場合 最大乱数を引かないと
みがわりを破壊出来なくなってしまうが なみのりならば最低乱数以外で破壊できる
と言った点から役割遂行速度と起点回避能力に差が出てくる事がよくわかる
【Bランク解説・サンダース】
ブイズで最も早いポケモンで まず何もせずに落とされることはないと言えるため
『ひかりのかべ』『あまえる』『でんじは』『あくび』等のサポートに回ったり
眼鏡や珠を持って相手に負担を与える もしくは終盤の一掃役として人気が高い
しかし今大会は物理が中心の環境なので光の壁によるサポートが機能しない事も多く
トップメタ3匹に対しても特殊耐久が高い2匹(ブースター・ニンフィア)と半減1匹(リーフィア)
と火力不足に悩まされた人も多いだろう
とはいえトリックルーム以外で上を取れるのが保証されているというのはかなり大きな強みで
使いどころを間違えず要所要所で使いながら圧力をかける事ができれば理想的と言えるポケモン
『みがわり主体構築』のみがわりアタッカー枠としても普通に入ってくるが
"トップメタに対して強い"というわけではないのでBランクという形になった
また メインウェポンは十万ボルト安定だろう という思考が強いが
エーフィやリーフィアに麻痺を入れるチャンスが多い『ほうでん』もかなり有力な技で
シャワーズの熱湯となみのりと違って確定数の変化が殆ど起きないのが大きなポイントであり
サポート型の型はもちろん"眼鏡サンダースでほうでんを使う"人も存在した
【Cランク解説・グレイシア】
今大会で最も使いづらいだろう という意見が多いポケモンだが
私の認識ではグレイシアは今回のブラッキーよりもランクが上である と考えている
理由はまずB110 C130という種族値と"弱点が実質炎のみ"という点
弱点が実質1つしかないため一撃で沈むことはほぼなく
意地っ張り剣舞1積みリーフィアのリーフブレードさえも"H振りだけで確定耐え"する事ができる
(当然命の珠持ちやサンのみが発動した状態のリーフブレードは無理だが)
そして耐久面の次は攻撃面だが グレイシアには『こおりのいぶき』という確定急所技が存在し
相手が光の壁を貼っていたり瞑想を積んでいたとしても"全て無視してダメージを与える"事ができ
眼鏡グレイシアのこおりのいぶきならば "H振りニンフィアも確定2発"になるので
相手のポケモンを削るのに十分すぎるダメージを出すことができる
シャワーズに対して無力と言ってもいいポケモンだが
シャワーズはリーフィアやサンダースに縛られやすいためテーブルに載せる圧力はかなり大きく
特に晴れリーフィア構築においては相手のテーブルに居ると一番厄介とも言えるポケモン
そんなグレイシアがCランクになってしまう理由はやはりグレイシア+の並びが
どうしてもブースターに弱くなってしまう という点が大きいだろう
グレイシアを使いこなしてくる相手は非常に厄介で相手したくないのが本音だが
使用率はイーブイの次に低いのが救いか
【Dランク解説・ブラッキー】
5世代のイーブイカップにおいてはSランクだったブラッキーだが
ニンフィアの追加・教え技の没収(特にイカサマ ふいうち いやしのすず)により使い勝手が大幅にダウン
イカサマがあったことでブースターやリーフィアに対する強力な抑止力であったのだが
教え技がないことで逆に剣舞リーフィアや根性ブースターの受けさえも怪しくなってしまい
役割を持てるポケモンが極端に減ってしまった
相手のニンフィアさえどうにかしてリーフィアやブースターにアクションを起こさせる前に鈍いを積む
という流れを作る事ができれば第5世代のように突破困難な要塞化することができるが
うまく鈍いを積めたとしても確定急所リーフィアに鈍いを無視されてしまったり
眼鏡サンダースの十万連打等で回復連打を余儀なくされたりと辛い相手は存在する
そしてなによりブラッキー自信が相手の数を減らす一手をほぼ持たないため
ジリ貧になったのちやられてしまうケースが多い
決して弱いわけではないのだが他のブイズの方が役割が多いため Dランクという形になった
【Eランク解説・イーブイ】
進化前ゆえに種族値が足りない
適応力補正を活かそうにも火力・耐久共にニンフィアのが上
という点からどうしてもうまく使うことは難しい 仕方ないね・・・
次は今回の上位陣に多い"今大会で強力な構築"をあげて行きます
まず1つ目は第5世代でも猛威を振るった『トリックルーム構築』
次に壁のターン稼ぎや起点作りに優れる『みがわり軸構築』
最後に延々と火力を上げ続け相手の受けを許さない『エコーボイス構築』
この3つが主な構築でしょう
【トリックルーム構築の解説】
『鈍い根性ブースター』や『鈍いとっておきニンフィア』によって
相手を一撃で倒していく構築 ニンフィアの鈍いとっておきはプレート補正が入ると
ブースターの"鈍い根性空元気とほぼ同等の指数"になり 状態異常ダメージが入らないのが大きな強み
相手にリフレクターを貼られたとしてもサンダース エーフィ ブースター等のポケモンは一撃で倒す事ができ
シャワーズやニンフィアに対してもかなりの痛手を負わせる事ができる
最も火力ゴリ押しに特化した構築となっている
この構築の一番の弱点は『みがわり構築』だろう
トリックルームや鈍いといった準備中にみがわりを貼られてしまったり
折角トリックルームをしたのに守るやみがわりで難なくターンを稼がれてしまい
剣舞を積んだリーフィアに上から殴られてしまうと受けきる事も難しい
みがわりの対処には『眼鏡ニンフィアのりんしょう』等があるが癖のある技なので過信するのもよくない
また メインアタッカーがブースターやニンフィアになるため
『HB鈍いブースター』や『とけるシャワーズ』に弱い点も気をつけなくてはいけない
【みがわり軸構築の解説】
『エーフィやサンダースで壁を張って身代わりをする』『あくびを使って身代わりをする』
『鉢巻ニンフィア等で圧力をかけてみがわりの隙を作る』・・・等 様々なパターンがあるが
"エースアタッカーにみがわりを入れてエースをサポート"する形の構築全般のことを指す
エースの育成が終わったら全抜き体制に入るのが基本パターンで
トリル構築に対しても時間稼ぎがしやすく 相性がいいのがポイント
ただし読みを多く必要とするのでトリックルーム構築やエコーボイス構築と違って "使い手の実力が問われる"
うまく回す事ができれば弱点も少なく 柔軟に対処ができる安定構築とも言えるだろう
ただし構築上 ターンを多く使ったりみがわりを多用することになるので
攻撃し続けて攻撃力を上げ 尚且つみがわりを貫通するエコーボイス構築にはとても分が悪い
【エコーボイス構築の解説】
構築のコンセプトは最もシンプルで 毎ターンエコーボイスを使い続け 相手を倒していくというもの
一見序盤の火力不足からあまり強くなさそうにみえるが ニンフィアのフェアリースキンが絡むと話は別
2発目のエコーボイスの時点で威力は80になるので ニンフィアが使えば2発目で既にハイパーボイスに近い火力になり
3発目の120でニンフィア以外が使ってもタイプ一致等倍技と同等の指数にまで威力が上昇する
4発目からは受けが殆ど許されず 5発目の威力200で上昇はカンストする形になる
また ”守るを使ってもエコーボイスの能力上昇はカウントされ続ける”ので
ターンを稼げば稼ぐほどエコーボイスが強力になっていき エコーボイスさえ打てれば
そのターンにエコーボイスを使ったポケモンが倒れても能力上昇は維持されるので
サンダース・エーフィ・スカーフニンフィアでエコーボイスを連打するのが最も有効と言える
ニトロブースターに対してもリフレクターからエコーボイスを始めれば
”ニトロ1積みでサンダースを抜けない”というSの差により 簡単に対処する事が可能
つまり”相手より先に行動し続ければ勝てる構築”なので早いポケモンが重要になり
ブラッキーやシャワーズ等でエコーボイスを1〜2回稼いでから
早いポケモンを動かす戦術も非常に有効
しかし逆に相手に先手を取られてエコーボイスを出せずに倒されたり
エコーボイス以外の技を選択してしまうと威力上昇はストップしてしまうため
トリックルーム構築に対してとても分が悪い構築と言える
以上のことから 今大会の3トップパーティーは
みがわり構築>トリックルーム構築>エコーボイス構築>みがわり構築
といった綺麗な3すくみになっている
話が長くなってしまいましたが 記事の続きから本題のPT晒しに入りたいと思います